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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

うつ病で自殺、労災認定 逆転裁決国の審査会 福井労基署の決定覆す!(平成27年6月21日・福井新聞)

スズキ自販北陸の福井支店に勤務してうつ病を発症し、2012年に自殺した当時24歳の男性会社員について、国の労働保険審査会が平成27年6月20日までに、労働と自殺の関連を否定した福井労基署の決定を取り消し、恒常的な長時間労働あ度を理由に労災認定する逆転裁決をしました。

●福井労基署は、採決に基づき、労災補償の支払い手続きを行う見込みです。遺族側は会社に対して謝罪を求めるほか、損害賠償を請求する見通しです。

►ポイント
男性は大学卒業後の2010年4月に入社、福井支店で営業に従事。2012年7月にうつ病と診断され、同月に自殺しました。遺族は、過労や上司からのパワハラが原因として福井労基署に労災補償を請求しましたが、労基署は不支給を決定したため、2014年3月に労働保険審査会に再審査請求しました。審査会は、発病前の3カ月間の時間外労働につて、適切に休憩時間を取れておらず、月平均100時間以上だったと認めました。パワハラに関しては「人格を否定するような発言は認められない」としたものの、厳しい叱責や指導があり、心理負担になっていたとして、全体のう層が追う評価を労災相当と判断しました。
2015年06月21日 14:27