最低賃金のランクを4から3区分に! 厚労省、格差縮小狙う!(令和5年4月4日,日経新聞)
厚生労働省は最低賃金(最賃)引き上げの目安額を示す都道府県別のランク分けを現行の4から3に変える方針です。区分けを減らし、最賃の地域間格差の縮小につなげる狙いがあります。全国4区分で目安額を示すようになった1978年以来、初めての見直しとなります。
●今夏に決める最賃引き上げの目安額から適用する見通しです。6日に開く中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)で決めます。最賃は審議会が毎年夏、47都道府県をA〜Dの4ランクに分けて引き上げの目安額を決めています。ランクは各都道府県の賃金など経済状況をふまえ、振り分けてきました。
●最も高いAと最も低いDでは目安額に数円の差が出ることが多く、是正が課題になっていました。今後は各都道府県の労働者数なども考慮して3ランクに分けます。岸田文雄首相は3月に開いた政府と経済界、労働団体の代表者による政労使の会議で、最賃の地域間格差是正への取り組みが必要だと強調していました。
2023年04月06日 12:45