インフルエンザ 全国的な流行期に入る!(平成28年1月18日.NHKnews)
インフルエンザの患者が全国的に増えていて、国立感染症研究所はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。流行期入りの発表が年明けにずれこんだのは、9年前の平成18年から19年にかけてのシーズン以来で、専門家は、ワクチンの接種など対策の徹底を呼びかけています。●国立感染症研究所によりますと、今月10日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の2倍以上に増えて9964人となりました。この結果、1医療機関当たりの患者数は2.02人と流行開始の目安とされる「1」を超え、国立感染症研究所は、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
●インフルエンザの流行期入りの発表が年明けにずれ込んだのは9年前の平成18年から19年にかけてのシーズン以来です。都道府県別の患者数をみますと、沖縄県が8.19人、秋田県が7.85人、新潟県が5.73人、北海道が4.84人、千葉県が2.49人などとなっていて、すべての都道府県で前の週より増加しました。一方、今シーズン、これまでに検出されたウイルスは、A香港型と7年前に「新型インフルエンザ」として流行したH1N1型ウイルス、それにB型がほぼ同じ割合だということです。国立感染症研究所の室長は「例年よりは数週間遅い流行入りで、ピークは2月下旬までずれ込む可能性はあるが、流行の規模が小さくなるわけではないと考えている。また主流となるウイルスもまだはっきりとしない。今からでもワクチンを接種するとともに、手洗いやうがい、それにせきエチケットなどの対策を徹底してほしい」と話しています。
2016年01月18日 10:02