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会員の感想
会員の感想
当協会認定の「労務管理士」及び「人事法務士」資格を取得し、現在活躍されている方々に焦点をあて、資格活用の具体的な活用状況やエピソード等を協会機関紙に寄稿されたお便りから、抜粋してご紹介致します。 人事・労務管理の重要性を皆様に良く理解して頂く事を趣旨として掲載しておりますのでご参考にしてください。
会員の声
私が労務管理に注目し受講に取り組み始めたのは、管理職として勤めていた会社が傾き始めた頃の事です。極めて厳しい経済状況の中で、リストラ問題、就職問題等、多難な事は承知しておりましたが、全て他人事で済ませていました。そんな私が自分で職探しをしなければならない立場に追い込まれてしまいました。
50歳を過ぎてからの就職は、よほどの特技か資格が無ければ見付かりません。
私は管理職として勤めていたにもかかわらず、これと言った資格は持っていなかったのです。今からでも何か資格を取らなければと思い、色々な資料等を見て探していました。その中で「これだ」と思ったのは、日本人材育成協会の労務管理士の資格を取る事でした。 新規産業をはじめ、とりわけ若い企業等、職務能力を高め、社内気質の向上を図る為に専門的資格を持つ人を求める企業は今後益々増えるものと考え、受講を始めました。回数を重ねる中、労基法を学び労務についての様々な知識を得る事は重要な事だと痛感しました。
また、職場での問題解決にも大きな役割を果たし生かす事が出来ると実感致しました。 この後、親会社が倒産し、勤めていた会社も閉鎖された為、社員寮にいた私は住所を変わり、職探しをしなければなりませんでした。
それから数ヵ月後、郵便局に行き郵便物の転送届をしたり多忙を極めていたのですが、家内の後押しもあり、日本人材育成協会の先生方のあたたかい御配慮と御指導のお陰で二級労務管理士の認定を頂き、さらに上を目指し勉強を続ける事が出来ました。 嬉しい事に新しい会社も決まりましたが、職場が遠く離れている為、会社と自宅との二重生活をしながら最後までやり遂げる事はやはり大変な事でした。
休みの日には図書館へ行き法令を夢中になって調べたり、問題が多岐にわたって出題されてくるので模範六法等を購入し勉強致しました。研修問題が難しく挫折しそうになった時も何回かありましたが、仕事の都合上、郵送関係のパイプ役を家内が手伝ってくれましたので途中で投げ出す訳にも行かず、又、研修問題の採点通知を頂く度に、先生方の熱意ある激励を頂いたことで、この苦難を乗り越える事が出来ました。
お陰様で一級労務管理士、さらに人事法務士と続けて認定資格を有する事ができ、家内と共に大変喜んでおります。これも一重に日本人材育成協会の皆様方、諸先生方の御高配、御指導の賜物と心より感謝を致しております。
私がこの勉強を通じ学んだ事が即、前会社の処遇問題や、新会社の採用で大いに役立ち、本当に良かったと思います。今後も研修問題で学んだ基礎知識をしっかり身に付け、実践で活用出来る勉強を続けたいと思います。 最後に「為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と言う格言がありますが、この言葉通り諦めず信念を持ってやれば必ず出来ると言う事も学ばせて頂きました。
(兵庫県 T.R様)
数年前から施行されている「男女雇用機会均等法」。これが実際どれくらい普及しているのかと考えるときがあります。
この法律を簡単に説明すると、職業に男女の差別をつけないということだと思います。しかし、今の世の中で男女関係なく働ける職業がいくつあるのでしょうか? 私は現在、自営で建設業を営んでいます。建設業の中で女性ができる仕事は?
・・・今までの経験の中で思い浮かぶのは、事務しかありませんでした。
実際にはまだあると思います。しかし、この事務は自営という会社の中での仕事であって、建設業の中の仕事ではないと思えます。 私は仕事がたまに忙しくなった時に、妻と娘に手伝ってもらうことがあります。しかし、材木など重い物を、彼女達は、一人で運べません。 さらに、重い物となると、私を含めて三人という形をとらなくては運べないのです。例えば女性が建設の仕事に就きたいとします。材木を運んだりする重い仕事が女性一人でできるのでしょうか? 結局、均等法とは表面上、女性への「ごまかし」じゃないかと思うのです。
それだったらかえって、最初から女性が働ける仕事を明記したほうが良いのではないかと思います。 この不景気の中、我が儘さえ言わなければいろいろな仕事があります。その中で給料が良いものは大抵、男性を募集しているものがほとんどなのに、求人は均等法のために男女の条件がない。それなら最初から男子のみとのせたほうが、女性も仕事が探しやすいと思うのです。
均等法が施行されたために、働ける人の条件がつけられない・・・。均等法が施行された意味があるのでしょうか?私には無意味なものにしか考えられないのです。 車を運転していると、よく運送会社の車を見かけます。運転手は男の人が多いのですが、ここ最近は女の人も見かけるようになりました。もしかしたらこれは、均等法のおかげなのかもしれません。
私の仕事では均等法が無意味でも、違う仕事には有効だったということでしょう。 そして、私の視野が狭かったということでしょうが、世の中には私のように視野の狭い人がまだ多くいると思います。 しかし、数年後には均等法の本当の意味がたくさんの人に理解される時代が来ると思っています。
(栃木県 K.S様)
私が労務管理士認定講座を受講しようと考えたのは、平成13年4月でした。サラリーマン生活の42年間は、楽しくもあり、苦しくもありましたが、常に自分の夢を追いかけてきたなぁと思っています。 次の仕事をする迄の間に、今迄やれなかった事を少しやろうと思いました。 バス旅行や食事会、花、植木を見に行くのも、常に妻と一緒に行動し、花、植木も購入して、家のまわりに植えて楽しみました。又近隣の方々とのゴルフや情報交換(お酒の会)等も行いました。今迄こんなにゆったりとした事はありませんでしたので、別世界だと思いましたが、今、後輩達は仕事をしているんだなと少し申し訳なく感じていました。
そんな時に、新聞のチラシの中に当講座説明会がある事を知りました。出席してみると、私より若い人達ばかりで現職の総務関係の人々の集まりで、定年退職をした私は少し場違いの所に来たかなと思いました。しかし、私は今の内に頭の訓練と知識を預金しておく時期だと考え受講致しました。 今迄は、労務管理は会社まかせでしたので、今度は私が勉強して、仕事をしている人達に少しでも役に立てるようにと考えました。 試験の結果、登録できる事になった時は久しぶりに、燃えました。 また、私事ですが、私は、小田原に生まれて、育ちましたので、どこの自治会でも、定年退職をする人を待っているかの様に役がまわって来ます。
平成13年度は副自治会長を引き受けておりますので、次に平成14~15年度は、自治会長を受ける事になっていて、労務管理士の実力養成研修の課題〈全30回〉の提出が出来るか、心配していました。 自治会長になると、ボランティア的であり、大変忙しくなり勉強どころではないと思いますので、最初になるべく毎月、きっちりと提出する事をまず考えて8月からスタートしました。
振り返って見ますと、今度の研修の中で、賃金の件や、女性、年少者の保護等について研修と今迄の私の考えていた事との差があり、とまどいました。特に問題に対して理解が難しく、答えが決まらない場合は答案提出が遅れがちになりました。 しかしそんな時に諸先生方の赤いペンのコメントに大変励まされたことが力となり、なんとか最後迄研修ができたと思い、大変感謝しています。実の所、答案返却後の答え合わせを毎回楽しみにもしておりました。
間違えれば詳解の文章を何回も何回も読んで正しく理解する様に心掛けました。 私は今回の研修用の本を時々読みかえして、近隣の働く人々や、地域の工場や商店の社長や責任者との情報交換の中で少しでも、アドバイスや、お互いに話し合えればと思っています。又今度の研修会が、今後の私生活の中で役に立てていきたいと思います。 最後に、諸先生方の心あるアドバイスに対し深く感謝申し上げます。
四季報は全部読ませて頂きました。今後も四季報を楽しみにしております。どうぞ今後の貴協会の益々のご発展と諸先生方のご活躍を期待申し上げます。
(神奈川県 H.S様)
私は、長年勤務していた総合エレクトロニクスメーカーを平成14年に定年退職しましたが、ひとまず心身を休め、その後は経験を生かして再び働きたいと考えていました。ちょうど定年の数ヶ月前、新聞広告で労務管理士資格認定講座を知り、強い関心を持ちました。その理由は、労働基準法を主体とする講座なので、定年後も一般社会との関わりを維持していくのに役立つと考えたことと、勤務していた会社の管理職昇進試験のカリキュラムに労働法がありましたが、生身の人間が主役であることに強い関心を持ったことを思い出したのです。 この講座の内容は、第2の人生においても有益であるに違いないと確信し、受講を決意しました。
研修期間においては、もともと技術者という習性からか、研修問題が送付されるたびにじっとしていることが出来ず、直ちに取り組みました。学習に当たっては、研修用テキストのほか、参考書を参照したり近くの市立図書館で分厚い法律書とにらめっこをしたり。「腐っても鯛」という喩えがありますが、「腐っても技術者」という意気込みで集中しました。指導部への質問は、ワープロソフトにて標準様式の質疑応答表を作成して活用することとし、回答欄にコメントを記入して返送していただくようにしました。この様式による研修記録は、現在も時々目を通して参考にしています。質問の中には、ご無礼をも省みず、指導部の方々が戸惑うような私見を連発し、申し訳なく思っております。おかげさまで、1級労務管理士・人事法務士として認定していただき、さらに望外にも最優秀賞を授与していただきました。記念の盾も居間に飾ってあります。 生活面においては、定年後約1年間のリフレッシュ期間を経て、長年お世話になった会社に再雇用になり、現在は、今までの経験を生かして国土交通省傘下機関(民営化間近の道路公団等)の通信機器設備工事の現場管理責任者として、業務に励んでおります。
この現場管理責任者は「現場代理人」と呼称され、現場施工が進行している期間は工事現場に常駐し、現場作業の総合的管理を担います。労務管理士・人事法務士の研修内容が役立っている事は、改めて申すまでもありません。現場では、とりわけ、安全衛生管理に留意する必要があります。
安全という基盤に立脚してこその労務管理であり、労務者に対してはもとより、第三者への影響を含めて安全衛生に配慮しなければなりません。研修問題からの出題は余りありませんでしたが、人事法務士テキストの労働安全衛生法や労働災害等に関する解説が大いに役立っています。
折しも、JR西日本の福知山線脱線事故が大問題になっていますが、安全に施工できてこその労務管理であるということを肝に銘じて日々活動すべきであることを痛感しています。 末筆になりましたが、貴協会の益々のご発展を祈念申し上げます。
(東京都 W.K様)
現在、私は公共職業安定所で相談員の仕事をしています。以前は民間企業に勤務しておりましたが、その約半分の年数は労働組合の専従役員として仕事をしてまいりました。その間、組合員の悩み相談や会社との交渉に明け暮れておりましたので、労働問題や労務政策などに携わる機会が多く、会社と激論を交わすことも多々ありました。
その中で、企業の宿命とも言える業績に連動しての様々な合理化策が提案され、心の痛む思いもしてまいりました。 こうした事が繰り返し起きる中で経営者の方針に疑問を持ち、とうとう会社の希望退職に応じ、退職いたしました。しかし、辞めたものの技術や資格は何もなく、さてこれからどのような目標を持ち、第2の人生を過ごしたらよいか考えていた矢先、労務管理士の認定講座があることを新聞で見て、今日まで組合員の先頭に立ってきた私は、ある程度の経験や知識があり、分かっていることと思い、今までの経験・知識を生かす良いチャンスと考えて、本講座を受講しました。
ところが、いざ受講してみると思ったより労務管理に関する法律が変わり、非常に難しく、今までに経験したことのない設問に必死になって取組み、悪戦苦闘しながらも何とか合格することが出来ました。初めての資格を手にした時の喜びは忘れられません。その後、1級労務管理士の昇級審査試験に合格し、又、人事法務士も資格取得することが出来ました。この約1年半にわたる長い期間、研修に取組んでこられたのもひとえに指導部の先生方の温かく心のこもったご丁寧なご指導の賜物と心より感謝しております。
退職一年後、縁あって公共職業安定所にお世話になっておりますが、職業相談窓口で離職された方々は勿論ですが、在職中の方で労働問題について悩んでおられる方々、転職を希望しておられる方々の相談を受けており、毎日充実した日々を過ごしております。昨今の労働事情をみますと、経済情勢を反映してかフリーターやニートといった人達が増えており、現在の労働問題も解雇、労働条件の切り下げ、労働時間の超過勤務、賃金不払いなど、最小限の人員の中で多岐に亘っており、今後も自分が身に付けた知識や経験を公共職業安定行政や地域社会のために役立てたいと考えております。
現在は、次の目標に向かって資格取得のための勉強をしている毎日です。「人生、一生勉強」をモットーにこれからも頑張っていきたいと思っております。
(山口県 M.H様)
※個人が特定できるような内容・文章等は、個人情報保護の観点から割愛させていただいております。
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