大企業従業員らの健康保険組合 約8割が赤字見通し コロナ影響!(令和3年5月24日.NHKnews)
新型コロナウイルスの影響で、飲食などのサービス業を中心に企業の業績が悪化していることから、大企業の従業員らが加入する健康保険組合のおよそ8割で、今年度の収支が赤字となる見通しであることが分かりました。●大企業の従業員らが加入する健保連=健康保険組合連合会は、全国1300余りの健康保険組合の今年度予算の集計結果を発表しました。それによりますと、今年度の収支について、全体の8割に当たる1080組合で収支が赤字となる見通しで、赤字の総額は5098億円と推計されています。その理由について、健保連は、高齢者の医療費を賄うため現役世代が支払う拠出金が増加していることに加え、新型コロナウイルスの影響で、娯楽や飲食などのサービス業を中心に企業の業績が悪化していることから組合員の給与が減少し、保険料収入が落ち込むことが見込まれるためとしています。
●健保連の佐野雅宏副会長は、記者会見で「財政状況が改善しなければ、保険料率を上げざるをえず、健康保険組合の解散に議論が及ぶことをおそれている。後期高齢者の医療費の窓口負担を見直すとともに、財政面の支援もお願いしたい」と述べました。
2021年05月24日 09:18