スーパー社員過労自殺訴訟 国が控訴断念 労災手続き進める意向!(令和3年6月17日.毎日新聞)
島根県出雲市のスーパー運営会社「ウシオ」の社員、高木教生(のりお)さん(当時36歳)の自殺を労災と認めた松江地裁判決(5月31日)について、国は控訴を断念しました。期限の6月14日までに控訴せず、労災保険に基づく遺族補償給付の支払い手続きを進める意向を遺族側に伝えました。●高木さんは同社で酒のバイヤーをしていた2009年9月に自殺。判決は、直前の時間外労働が月120時間を超え、うつ病を発症していたと認定しました。島根労働局は取材に対し、「判決内容に従い、迅速に対応したい」とのコメントを出しました。
●遺族側代理人の岩城穣(ゆたか)弁護士は「国は相当な長時間労働があったことを否定できず、控訴しても結論が変わらないと判断したのだろう。過労死はいけないという世論も無視できなかったのではないか」と話しました。一方、訴訟に補助参加しているウシオは「コメントは差し控える」としています。
2021年06月17日 09:37