年金機構になっても減らぬミス 5年で対応1万5千件超!(平成27年8月24日・朝日新聞)
日本年金機構による確認間違いや入力漏れといった事務処理ミスの発生が毎年度2千件台に上り、2010年1月の機構発足後で1万件を超えたことが機構のまとめでわかりました。年金記録のずさんな管理で廃止された旧社会保険庁から引き継いだ分も含め、2010から2014年度に対応を済ませたのは1万5千件以上。機構でもミスを減らせない実態が浮かびます。●日本年金機構は年金の記録管理や支給をしていおり、ミスの問い合わせがあると内容を確認し、未払い分は支払い、過払い分は返還を求めるなどして対応します。対応件数は2013年度分までは機構が公表し、2014年度分は各月の速報値を朝日新聞が集計しています。それによりますと2010から2012年度には2000件台で推移しましたが、2013年度には4871件と急増、2014年度も速報値で4142件に上りました。未払いなど年金額に影響したのは総額で約89億円になります。
●2014年度分の4割弱は受給者や加入者ら外部から指摘されました。年金額に影響したのは全体の3分の2で、計約26億8千万円。100万円以上の事例が656件ありました。愛媛県では障害年金の確認漏れで、受給者の1人に625万円が未払いとなりました。確認漏れは機構発足直後の2010年4月に発生。受給者側からの問い合わせで、昨年1月に判明しました。
2015年08月24日 13:02