過労死寸前…労基署に通報されていた越谷市保健所に是正勧告!(令和3年11月29日.埼玉新聞)
新型コロナウイルスの感染拡大で埼玉県越谷市保健所の職員が労働基準監督署に改善を訴えた問題で、越谷市は、春日部労基署から時間外労働に関する是正勧告を受けたと明らかにしました。勧告は、労使協定「36協定」が有効ではないのに時間外労働をさせていること、長時間残業の抑制対策を講じることを指摘しました。●市によりますと、市は職員組合を通じて36協定を毎年結んでいますが、保健所職員の組合加入率は今年4月現在で約20%で、職場の過半数に達していませんでした。労基署は、過半数代表者を選出して改めて協定を結ぶことや、長時間残業の改善策を講じ、実行から1カ月間の労働時間管理を報告するよう勧告しました。
●市人事課によりますと、新型コロナ第5波が拡大した8月、保健所職員10人に36協定の上限を超える月100時間超の時間外労働がありました。福田晃市長は「引き続き感染症対策に取り組むとともに、保健所勤務職員の負担軽減と健康被害防止のため、労働環境の改善に努めてまいります」とコメントを発表しました。市保健所を巡っては、事務職員が9月、「保健師は過労死寸前」と訴え、長時間労働の改善を求めて労基署に通報していました。
2021年11月29日 09:46