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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

給与未支給の私立高ストライキに参加した副校長を懲戒解雇…地位確認求め提訴へ!(令和4年6月17日.讀賣新聞)

私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)で起きた教職員によるストライキに副校長として参加した60歳代の男性が懲戒解雇されていたことがわかりました。男性は令和4年6月16日、「解雇は不当」として、高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)を相手取り、副校長の地位確認などを求めて大阪地裁岸和田支部に近く提訴することを明らかにしました。

●訴状などによりますと、男性は2月21日に副校長に就任。自身を含む教職員23人の4月分給与が支給されなかったことなどを受け、他の教職員とともに5月11日にストを起こしました。学校法人は、同20日に男性に自宅待機命令を出し、6月3日付の懲戒解雇通知書を送りました。通知書では解雇理由について、
▽男性がスト当日の教職員会議で「和歌山県がストを容認した」と虚偽の説明をした
▽同会議でストに反対した教職員を「ふざけたことを言うな」とどなりつけた
▽5月12日に学校で許可なく報道機関の取材に対応した――としています。

●男性は、解雇理由とされた二つの発言は「事実ではない」と主張。報道対応についても「理事長が不在の中、やむなく最低限の対応をせざるを得なかった」として、解雇の理由にはならないと訴えています。男性は6月16日、大阪市内で記者会見し、「安全で安心な学校環境に一日も早く戻したい」と述べ、職場復帰に意欲を示しました。弁護団の仲岡しゅん弁護士は「学校運営の正常化を求めた現場の教員が、見せしめ的に解雇されたのではないか」と指摘しました。法人の代理人弁護士は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
2022年06月17日 09:26