追手門学院元職員に労災認定 研修で「腐ったミカン」、うつ病に!(令和4年9月2日.時事通信)
学校法人追手門学院(大阪府)の元職員の50代男性がうつ病を発症したのは、職員研修で「腐ったミカン」と人格を否定されたことなどによる強い心理的負荷が原因として、茨木労働基準監督署が労災認定していたことが分かりました。●代理人弁護士などによりますと、男性は2016年8月、同法人の指示を受け、コンサルタント会社「ブレインアカデミー」(東京都)のキャリア研修を5日間受講しましたが、講師から「あなたのように腐ったミカンを置いておくわけにはいかない」などと連日言われたということです。研修後、同法人理事長らと複数回面談し、退職を求められました。男性は2017年2月にうつ病と診断されました。
●労基署は「退職勧奨とも人格否定ともいえる発言」と認定した上で、同法人側も講師の発言を許容しており、「意向に沿ったもの」と判断。雇用継続を求める男性への退職強要があったと認めました。労災認定は今年3月25日付。
●男性ら研修受講者3人は2020年8月、同法人や同社などに計約2200万円の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こしました。同法人側は答弁書で、「業務改善が目的」と説明しています。追手門学院側は「個別の回答は差し控える。」ブレインアカデミー側も「個別案件に関するコメントは控える。」としています。
2022年09月02日 09:28