上司が「退職届書いたか」、整髪料つけて髪形変える…ゆうちょ銀に賠償命令!(令和5年4月17日.讀賣新聞)
上司らからパワーハラスメントを受け、うつ状態になったなどとして、茨城県城里町の男性(68)が勤務先だったゆうちょ銀行(東京都)に計1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が令和5年4月14日、水戸地裁でありました。阿部雅彦裁判長(三上乃理子裁判長代読)は一部の訴えを認め、銀行側に55万円の支払いを命じました。●判決は、男性が同行の千葉地域センターなどに勤務していた2013年以降、上司から「退職届を書いたか」と言われたり、整髪料をつけて直接いじって髪形を変えられたりしたことを認め、「人格的利益の侵害は明らかだ」などとし、銀行側が安全な職場環境を確保する義務を怠ったと認定しました。
●男性は2016年に抑うつ状態と診断され、2018年に雇い止めになって退職しました。判決後、男性は一部しか訴えが認められなかったことに対し、「目指していた判決には程遠い。控訴するかどうか考えたい」と話し、同行広報部は「判決文を受領しておらず、現時点でのコメントは差し控える」としました。
2023年04月17日 09:58