昇給しても「まったく追いつかない」 物価高で苦しい家計、街の人は!(令和6年2月6日.朝日新聞)
厚生労働省が6日発表した昨年分の「実質賃金」は前年比2・5%のマイナス。物価高で賃上げの恩恵を実感できない苦しい家計の実態が浮かぶ。●買い物客でにぎわう東京都練馬区にあるスーパー「アキダイ」。昨年は食品メーカーからの仕入れ価格の上昇や光熱費の高騰の影響で、1年間で約1千品目を値上げ。
●鉄道会社に勤める40代の男性は「給料は上がったものの、全く値上げに追いついかず家計は楽になっていない」と語る。昨年は定期昇給で月給が約5千円上がったが、コロナ禍での業績悪化によって抑えられた賞与は元の水準には回復していない。
●そこに直撃した物価高。共働きの妻と大学進学を希望する高校生の長女と暮らすが、「学費などお金がかかる時期だ」。
●食費を削るほか生活費を抑えるため、暖房器具の利用を控えるなど、「何とかやりくりしている」と苦笑する。
●賃上げそのものがない世帯の家計はさらに厳しい。
2024年02月06日 12:00