広がる外国人労働 識者「人間なら当然保障される権利認められず」!(令和6年3月7日.朝日新聞)
人手不足に対応するため、政府は外国人労働の門戸を広げようとしている。そこで問題となるのが、社会的な権利の保障だ。生活困窮者の支援に取り組む一般社団法人「反貧困ネットワーク」業務執行理事で、外国人労働者の問題に詳しい上智大の教授(国際社会学)に今後の課題を聞いた。●生活保護を受ける外国人は2022年度、過去最多だった前年度と同水準の4万7294世帯(月平均)となる。
●「保護を受けている外国人のほとんどは高齢者で、大部分は年金を受給できない在日コリアンの人たち。
●1982年の難民条約発効により『内外人平等の原則』が課されるまで、日本政府が外国人の国民年金加入を認めなかった結果。
●在日コリアン以外でも、保護を受けている外国人は高齢者や母子世帯、障害者など、元々働けない人が多い。全体としては、どの国籍の人も高齢化に伴い受給者が増えている」
●「ただ、生活保護を受けている世帯全体に占める外国人世帯の割合は、過去10年間、増えておらず、2・8~2・9%にとどまっている」 ――コロナ禍、物価高と厳しい状況が続きます。
2024年03月07日 09:00