労働基準法改正(働き方改革見直し)は「いったん提出見送り」!
■厚生労働省は、「働き方改革」の見直しを含む労働基準法改正案について、当初想定していた2026年通常国会への提出を見送る方針だと報じられています。年初から改正に向けた議論は進めてきたものの、改正案を国会に出すには、首相指示とされる「労働時間規制の緩和検討」など、政府側の新たな検討テーマと整合させる必要があるという判断が背景にある、という構図です。
厚生労働省側の議論は、報道ベースでは、勤務間インターバルの導入促進や連続勤務(14日以上)の禁止など、健康確保・長時間労働の抑止に軸足を置く論点が挙げられています。
一方で、労働時間規制の“緩和”は、高市政権が新設したとされる日本成長戦略会議のテーマの一つとされ、政府としては2026年夏前に成長戦略や「骨太の方針」に向けた議論を進める流れにあります。
厚生労働省は、その議論の中身を踏まえたうえで、法案を出す時期を探るとされています。
要するに、現時点では「改正が消えた」のではなく、“労働時間”をめぐって(健康確保の強化なのか/規制緩和の方向なのか)政府内の議論が固まるのを待って、法案の形と提出時期を決め直す段階に入った、という理解が近いでしょう。
2025年12月24日 12:52





