新労働時間制度決定=年収1075万円以上に導入・有休消化5日義務付け!(平成27年2月16日・時事通信)
厚生労働省は、労働政策審議会の分科会を開き、労働基準法改正に向けた報告書を取りまとめました。報告書は、働いた時間ではなく成果に応じて賃金を支払う新たな労働時間制度「ホワイトカラー・エグゼンプション」を、年収1075万円以上の専門職を対象に導入することを明記。働き過ぎを防ぐため、フルタイムで働く労働者に年5日の有給休暇を消化させることを企業に義務付けます。●厚労省は労基法改正案を3月下旬をめどに通常国会に提出、2016年4月の施行を目指します。安倍政権は「戦後以来の大改革」を掲げており、労働改革を農業改革に続く「岩盤規制」の打破と位置付けています。
●分科会では、経営者側委員は報告書の内容を支持しましたが、労働者側委員は反対する意見を付け、取りまとめを了承しました。国会での労基法改正案審議では、労働組合に近い一部の野党が「残業代ゼロロ制度だ」などと反発するのは必至と考えられます。
2015年02月16日 11:30