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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

24時間勤務を1カ月...残業416時間の男性が訴訟!(平成28年3月7日.朝日新聞)

「1カ月間連続して24時間勤務」などをしたのに残業代が十分に支払われなかったとして、東京都港区のシステム管理会社に勤めていた30代男性が、計約580万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は平成28年3月4日、会社に約480万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。判決は、過酷な勤務実態があったと認め、約2年分の残業代などに加えて30万円の慰謝料も支払うよう命じました。

●判決によりますと、男性は2007年11月に同社と契約し、24時間監視が必要なデータ通信サービスの管理運用を担当。しかし同じ部署の従業員が相次いで退職し、2013年12月下旬には1人で担当することになりました。そこから1か月間、24時間の連続勤務が続いたといいます。システムを監視し続けながら顧客の依頼にも対応するため、睡眠は机にうつぶせになり短時間のみ。食事は出前などで済ませ、深夜に風呂代わりに給湯室で体を拭いたこともあるといいます。残業時間は1か月で416時間に。会社に改善を求めたが受け入れられず、男性は2014年2月に退職しました。

●訴訟で会社側は「男性とは業務委託契約で、残業を強いたことはない」と主張しましたが、判決は男性を正社員と判断。「会社は過重な労働をさせないよう職場環境を整える義務を怠った」と批判しました。
2016年03月07日 13:41