大卒就職率74.7% 6年連続上昇、正規雇用増!(平成28年8月5日.日経新聞)
今春に大学を卒業した学生約55万9千人のうち、74.7%の約41万8千人が就職したことが、文部科学省の学校基本調査で分かりました。リーマン・ショック前の2008年(69.9%)を上回った昨年からさらに2.1ポイント改善。6年連続で上昇しました。● 文科省は「企業が新規採用に前向きで雇用環境が改善し、就職者の増加につながっている」と分析しています。就職した約41万8千人の内訳を見ますと、正規雇用は約39万9千人。卒業者全体に占める割合は71.3%で前年比2.4ポイント上昇。正規雇用の増加が全体の就職者数を押し上げた格好です。一方、正規雇用以外のフルタイムの契約社員や派遣社員は約1万9千人。同3.4%と、前年比0.3ポイント低下しました。
●就職者に含まれないパートやアルバイトなど「一時的な仕事」に就いた人は全体の1.8%にあたる約1万人で、前年比0.3ポイント低下しました。進学も就職もしていないのは8.7%の約4万8千人で1.6ポイント低下、大学院などへの進学者は12.1%の約6万7千人でした。一方、修士課程修了者(約7万1千人)の就職率は前年比1.3ポイント増の77.5%で、6年連続の上昇。博士課程修了者(約1万5千人)の就職率も同0.2ポイント増の67.4%と、3年連続の上昇となりました。
●学校基本調査の就職率は全卒業生に占める就職した学生の割合を示します。文科省と厚生労働省が5月に発表しました就職率は、就職希望者に対する実際に就職した学生の割合を示します。今年4月1日時点で97.3%と、リーマン・ショック前の2008年(96.9%)を上回り、1996年の調査開始以降最高となりました。
2016年08月05日 09:03