台風で時間外労働100時間超 河川管理の男性自殺を労災認定!(平成29年9月8日.NHKnews)
去年9月に北海道音更町にある河川管理などを行う会社に勤めていた33歳の男性が自殺したのは、相次ぐ台風の上陸に伴う川の監視など長時間労働によるうつ病が原因だったとして労働基準監督署が労災と認定しました。労災が認められたのは音更町に本社がある「北開水工コンサルタント」の旭川支店に勤務していた当時33歳の男性です。●男性の妻や代理人の弁護士によりますと、男性は道内各地の川を回って水位を調べる仕事をしていましたが、去年9月、鷹栖町内の川にかかる橋で首をつって自殺しました。この自殺について男性の妻が去年、旭川労働基準監督署に労災を申請し、労働基準監督署は長時間労働によってうつ病を発症したことが原因だとして7日までに労災と認定しました。弁護士によりますと、自殺直前の1か月間の時間外労働時間は100時間を超えていました。男性が自殺する前の去年8月は北海道に台風が相次いで上陸し、男性は川の水位の監視などの業務で連日、早朝から深夜までの勤務が続いていたということです。男性はおととし長時間労働が原因で一度うつ病を発症していて、今回、病気が再発したと見られるということです。
●旭川市内で記者会見した男性の妻は「会社は夫の命やみんなの命を軽く考えているのではないかと思います。私のようなつらく悲しい思いをする人を1人でもなくしてほしいです」と話していました。一方、男性が勤務していた北開水工コンサルタントは「社員の死は残念です。労働基準監督署の判断を尊重します」と話しています。
2017年09月08日 08:50