171事業所に是正勧告、違法な時間外労働、群馬労働局!(平成29年9月25日.東京新聞)
群馬労働局は、2016年度に長時間労働が疑われる県内381事業所を調査した結果を公表しました。171事業所(44.9%)で違法な時間外労働があり、それぞれ是正勧告をしました。うち137事業所が月80時間を超えていました。賃金不払いなどの違反も含めると労働基準関連法違反は257事業所に上りました。●群馬労働局によりますと、171事業所は労使協定がなく時間外労働が行われていたり、協定で定める限度時間を超えていたりしました。月80時間を超えていた137事業所のうち、月百時間を超えるのが87事業所もあり、月200時間を超えるのも2事業所ありました。是正勧告を受けた事例では、旅館業で労働者の約4割に相当する39人に対し、労使協定を結ばずに月80時間を超える時間外労働を行わせ、最長で月224時間にも及びました。時間外・深夜労働の割増賃金が支払われていなかったり、法令で定めるストレスチェックを実施していなかったりした違反もありました。
●外国人技能実習生を働かせていた卸売業の事業所では、労使協定で定める月80時間を超え、月約182時間の時間外労働をさせていました。脳や心臓疾患を発症した労働者に対し、労使協定で定める上限の月70時間を超え、月109時間の時間外労働をさせていた製造業の事業所もありました。群馬労働局によりますと、脳・心臓疾患の発症前の1カ月間に約100時間を超えるか、発症前2~6カ月間に月80時間を超える時間外労働があった場合、業務と発症の関連性が強いとされています。同労働局は「今後も長時間労働が疑われる事業者への監督指導を徹底し、長時間労働の是正に向けた取り組みを積極的に行っていく」としています。
2017年09月25日 16:32