10月の有効求人倍率43年ぶりの高水準、完全失業率は変わらず!(平成29年12月4日.NHKnews)
10月の有効求人倍率は、前の月より0.03ポイント上昇して1.55倍と、昭和49年1月以来、43年9か月ぶりの高い水準となりました。10月の全国の完全失業率は2.8%で、9月と比べて変わりませんでした。●厚生労働省によりますと、ことし10月の有効求人倍率は、季節による変動要因を除いて1.55倍で、前の月より0.03ポイント上昇しました。これは昭和49年1月の1.64倍以来、43年9か月ぶりの高い水準です。都道府県別では、東京都が最も高く2.10倍、次いで福井県が1.98倍、広島県が1.88倍などとなっています。 一方、最も低かったのは、北海道と沖縄県の1.14倍、次いで神奈川県と高知県の1.21倍、鹿児島県の1.22倍などとなっていて、13か月連続ですべての都道府県で1倍以上になりました。また新規の求人数は、前の年の同じ月と比べて7.1%増え、これを産業別に見ますと、製造業が12.8%、情報通信業が9.3%、サービス業が8.3%、それぞれ増えています。厚生労働省は、「緩やかな景気回復を背景に、新規の求人数が製造業では6か月連続で前の年の同じ月と比べて10%以上増えるなど、雇用情勢は着実に改善が進んでいて、今後も堅調に推移すると見られる」としています。
●総務省によりますと、10月の就業者数は6581万人で、前の年の同じ月に比べて61万人増え、58か月連続で増加しました。一方、完全失業者数は181万人で、前の年の同じ月に比べて14万人減少し、89か月連続で減少しました。季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は2.8%で、9月と変わりませんでした。総務省は、「9月と並んで、15歳から64歳の就業率が過去最高となるなど、雇用情勢は着実に改善している」としています。また、パートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は、前の年の同じ月に比べて5万人増加し、2041万人でした。
►ポイント
10月完全失業率------2.8%
10月有効求人倍率----1.55倍
2017年12月04日 11:09