働き方法案、参院審議入り=安倍首相「長時間労働を是正」(平成30年6月7日.時事通信)
安倍晋三首相が今国会の最重要法案と位置付ける「働き方改革」関連法案が6月4日午前、参院本会議で審議入りしました。立憲民主党など主要野党は廃案を掲げて対決姿勢を強めていますが、与党は6月20日までの会期を延長する方向で調整しており、今国会で成立する見通しです。
●法案は、残業時間の上限を「月100時間」とする罰則付き規制の導入や高収入の専門職を労働時間規制から除外する「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」創設が柱。本会議には首相と加藤勝信厚生労働相が出席。加藤氏の趣旨説明に続いて与野党が質疑を行いました。
●首相は「ぜひともこの法案を成立させ、わが国の長時間労働の慣行を是正し、ワークライフバランスの改善を図りたい」と強調。高プロ創設が長時間労働を助長し、健康被害を招くとの懸念には「在社時間等の把握、一定以上の休日の確保などを使用者に義務付ける」と説明しました。法案作成に利用した労働時間データの誤りが相次いで発覚していることについて、首相は改めて陳謝した上で、「再発防止に取り組ませる」と語りました。
2018年06月07日 12:28