労災認定・西日本高速社長が謝罪 過労自殺の責任認め!(平成30年11月1日.毎日新聞)
大阪市の西日本高速道路(大阪市)の男性社員(当時34歳)が2015年に自殺し、過労が原因の労災と認定された問題で、同社の酒井和広社長は平成30年10月31日の定例記者会見で、業務軽減措置が不十分だったと責任を認め、「心よりお悔やみとおわびを申し上げる」と謝罪しました。
●過労自殺として遺族側が残業代の支払いを求めて大阪簡裁に申し立てた調停が29日に成立し、同社が責任を認め謝罪することで合意していました。男性は2014年10月、第二神明道路事務所(神戸市)に異動。長時間労働によってうつ病を発症し、2015年2月に社員寮で自殺し、同年12月に労災認定されました。遺族側の弁護士によると、月百数十時間の残業や約36時間の連続勤務があったといいます。
●酒井社長は「男性の多忙な状況を認識し、軽減措置を取ったが不十分かつ不適切だった。事態を重く受け止め、社員の安全と健康を第一に再発防止に取り組む」と述べました。同社では現在、労働時間を正確に把握できるシステム構築や長時間労働の是正に取り組んでいます。男性が亡くなった社員寮だった建物の敷地内に慰霊碑も設置します。男性の自殺を巡っては、遺族が2017年2月、役員ら8人を業務上過失致死容疑で神戸地検に刑事告訴しています。
2018年11月01日 09:47