TOP

一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

みずほ社長「今年度から副業解禁したい」 !(令和元年6月4日.日経新聞)

みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長は、社員の副業・兼業を容認する新しい人事制度を今年度から導入する方針を明らかにしました。

●みずほFG社長は、「副業を認めるのは、働くことに対する一人ひとりの意識がものすごく変わっているからです。昔は定年まで勤めあげて、年金で暮らすという生活が普通でした。今は、(年金など)社会保障に対する不安もあり、平均寿命も長くなっている。そうした中、終身雇用を前提にした人事制度には限界があります。我々が金融と非・金融の領域を含めた新しい価値をつむいでいる中、金融の領域しか知らないまま、社内の評価や昇格したいというモチベーションが形成される制度は、顧客ニーズとの間にミスマッチがあります。」と話しています。

●また、社長は、「もちろん、銀行業務での守秘義務、利益相反の問題をどうするかは考える必要があります。例えば、IT(情報技術)系の人材であれば、副業で銀行とは違うIT開発をするのは構いませんが、そこで銀行で培ったノウハウを生かした場合、「知財の帰属はどうなるのか?」といった調整が必要になることも考えられます。」と話しています。管理職が取引先に出向してそのまま転籍する銀行員の「片道切符」人事についても、ベテランだけでなく若い行員にも適用していく考えも示しました。銀行の人材流動化が今後、加速するきっかけになるのかもしれません。
2019年06月04日 16:34