働く高齢者の事故防げ 厚労省、初のガイドライン策定へ!(令和元年11月28日.朝日新聞)
●高齢者の労災対策を議論してきた厚労省の有識者会議が令和元年11月27日、報告書の骨子案を公表しました。今後報告書をまとめ、これをもとに厚労省が来春までにガイドラインをつくります。罰則などの拘束力はありませんが、具体的な対策例を列挙し、企業に役立ててもらう方針です。骨子案はガイドラインをつくることで、実情に応じた設備の導入などを企業に促すことを求めます。具体例として、通路の段差解消や滑りにくい靴の支給、階段への手すりの設置、熱中症の初期症状を把握できる小型携帯機器(ウェアラブルセンサー)の利用を挙げています。
●高齢者は視力や平衡感覚などの低下によって、わずかな段差でもつまずきやすくなります。回復に時間がかかり、休業期間も延びがちです。本人だけでなく、企業にとっても痛手になります。しかしながら、高齢者の労災対策に取り組む企業は、全体の約56%(2016年調査)にとどまっている現状です。
2019年11月28日 09:31