新型コロナ「生活できない」非正規の親悲鳴 相談窓口 電話相次ぐ!(令和2年3月2日.東京新聞)
政府の要請で全国の小中高の多くが週明けから休校となり、子育て中の働く親の不安が増しています。とりわけ非正規労働者は休業手当もなく「どう生活していけばいいのか」と嘆いています。労働問題の専門家は「非正規への差別が新型コロナを機に、より露骨になっている」と指摘し、手当の支給などの施策を事業者や政府に求めています。●「正社員には在宅や時差出勤が認められるが、私たち契約社員には何の賃金保障もない」。東京都葛飾区の労働組合「ジャパンユニオン」が開設した新型コロナに関する労働相談窓口では、非正規労働者からの相談が百件を超えました。訪問看護を行う非正規社員からは「休校は困る。『有給休暇を取りたい』と言っても、取ることができる雰囲気ではない」という相談が寄せられています。同ユニオンの矢部明浩書記長は「正社員は休業手当で守られるが、非正規は働いた分しか給与がもらえない。非正規差別がより厳しくなっている」と問題視。学校が休校となる週明け以降、相談はさらに増えるとみています。
2020年03月02日 09:06