精神疾患の労災 安心して働ける職場をつくれ!(令和2年7月13日.読売新聞)
仕事が原因でうつ病を発症するケースが後を絶ちません。官民挙げて、安心して働ける職場をつくることが不可欠です。厚生労働省によりますと、業務上のストレスなどで精神疾患にかかり、2019年度に労災申請した人は2060人に上りました。認定されたのは509人でした。ともに過去最多となりました。見過ごせない事態といえます。●嫌がらせ、いじめ、暴行といったパワーハラスメントを原因とする精神疾患が最も多く、特に会社の上司から連日叱責しっせきを受け、「辞めてしまえ」と言われて、うつ病になるケースが典型となっています。業務上の指示や助言は必要だが、相手が心を病むほどの言動は決して許されないでしょう。
●改正労働施策総合推進法に基づき、6月から、パワハラの防止措置を講じることが大企業に義務づけられました。2022年4月には中小企業にも適用されます。相談窓口の設置や従業員の啓発など、実効性のある取り組みが重要です。
2020年07月13日 09:14