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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

トヨタ社員遺族が賠償請求 「過労とパワハラで自殺」!(令和2年7月15日.共同通信)

トヨタ自動車の男性社員(当時40)が2010年に自殺したのは過重な業務と上司のパワーハラスメントが原因として、愛知県豊田市に住む男性の妻(49)と長女(19)が令和2年7月14日、同社に計約1億2300万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴しました。

●妻は自殺を労災と認めなかった豊田労働基準監督署(同市)の処分取り消しを国に求める訴訟を15年7月に起こしており、29日に判決が言い渡される予定です。訴状などによりますと、男性は1990年にトヨタに入社し、車体生産ラインの設計などに従事していました。2008年のリーマン・ショックで人員削減や残業規制が行われ、男性の労働負荷は高まりましたが、上司から支援は得られず、大声で怒鳴られるなどのパワハラを受けました。

●男性は09年秋ごろから不眠症状などを訴え、うつ病を発症。2010年1月に豊田市内の雑木林で首をつって自殺しました。遺族は「会社は(男性の)業務負担や職場環境について配慮せず放置しており、安全配慮義務に違反した」と主張しています。妻は労災補償を求めましたが、豊田労基署は2012年、「業務の心理的負荷が有力な原因とはいえない」として不支給を決めました。
2020年07月15日 09:04