ワタミ、出退勤記録を上司が書き換え 休日出勤を隠蔽か!(令和2年10月6日.朝日新聞)
社員への未払い残業代があったとして居酒屋大手ワタミが労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、この社員の労働時間を記録するための出勤・退勤時間の申告データを、上司が書き換えていたことがわかりました。●高齢者らに弁当などを届ける「ワタミの宅食」の群馬県内の営業所に勤める40代女性。今年7月18日までの1カ月に、「過労死ライン」を大きく上回る175時間の残業をしたと主張しています。先月15日付で高崎労働基準監督署(群馬)が是正勧告を出し、同28日にワタミ側は女性への謝罪と、渡辺美樹会長らの減給処分を発表。実際の残業時間を精査した上で、未払い残業代を支払うとしています。
●会見した女性らによりますと、ワタミでは、出退勤の時間は社員各自がシステムに打ち込みます。ワタミによりますと、この社員の上司にあたるエリアマネジャーが、社員が打ち込んだ土曜日の出勤記録を削除し、その分の労働時間を翌週に付け替えていたといいます。会社側は、なぜ上司がこうした書き換えを行ったかについては明らかにしていません。ただ、女性は業務を回すために本来は休みの土曜や日曜も頻繁に出勤しており、そうした実態を隠そうとした可能性があります。女性によりますと、同社は過去に過労死問題を起こしたため、この上司からは「ワタミは労基署から目をつけられている」などと聞かされていたといいます。
2020年10月06日 09:01