寝るのが午前4時の日も…コロナ対策担う職員の2割が「過労死ライン」の残業 神奈川県!(令和2年11月30日.東京新聞)
神奈川県庁で新型コロナウイルス対応を担う部署の職員の2割が、10月までの半年間で月平均80時間超の残業をしていたことが、県への取材で分かりました。月80時間が「過労死ライン」とされるところ、最長で月150時間の残業をした職員もいました。今月に入り感染者が急増し、労働環境はさらに厳しくなっており、県幹部は「心身ともに限界の職員もいる」と危機感を強めています。●患者の搬送先調整や宿泊療養施設の運営、濃厚接触者の調査などに当たる「医療危機対策本部室」の職員40人のうち、管理職を除く33人の5~10月の残業時間のデータを入手しました。県人事委員会規則で原則禁止する月平均80時間超の残業をしていたのは7人。このうち5人は複数の月で残業時間が100時間を超えました。1人の職員は10月に150時間の残業をしました。
●「災害や緊急時」に残業上限を除外する規定があるため、規則違反ではないといいます。ただ、ある職員は取材に「自宅に仕事を持ち帰って、寝たのが午前4時だった」と証言。サービス残業も常態化していた可能性をうかがわせます。県所管保健所で新型コロナ対応に当たる職員80人の同期間の残業データも入手。月平均80時間超の職員は1人でした。夜間の相談対応を一括して行う本部室の職員の残業が長くなる傾向にあります。
2020年11月30日 09:27