労基署にうその報告書提出 札幌の運送会社を書類送検「発注者に迷惑かけたくなかった」!(令和3年3月9日.北海道放送)
苫小牧労働基準監督署は、従業員が仕事中にけがをしたことについて、うその内容の報告書を提出したとして、札幌の運送会社と苫小牧にある営業所の所長ら2人を書類送検しました。●書類送検されたのは、建設や運送業などを行う札幌の「スミセキ・コンテック」と、苫小牧営業所長、本社の営業部長の2人です。苫小牧労働基準監督署によりますと、この会社は、去年5月63歳の従業員の男性が空知の長沼町の建設現場で、トラッククレーンの荷台から荷物をおろしている最中に車が横転し左胸を打ったにもかかわらず、自社の敷地で荷台を整理しているときに男性が転んでけがをしたと、うその内容の報告書を、労働基準監督署に提出しました。
●トラッククレーンから荷物をおろすときは、アウトリガーと呼ばれる横に張り出した支柱で、車が横転しないようにする必要がありますが、事故当時、男性は使用していませんでした。うその内容の報告書によって男性は、必要な治療費や休業補償などを受け取っていました。会社側は、うその報告書を提出した理由について「積み荷の発注者に迷惑をかけたくなかった」と話しているということです。
2021年03月09日 09:15