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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

不整脈で男性死亡は過重労働が原因、服飾メーカーに1130万円支払い命令…東京地裁!(令和3年10月28日.時事通信)

服飾雑貨製造会社で勤務していた男性(当時40歳)が致死性不整脈を発症して死亡したのは過重労働が原因だったとして、遺族が会社側に計約7200万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(金沢秀樹裁判長)は、長時間の時間外労働などが死亡を招いたと認定し、会社側に計約1130万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。

●判決によりますと、「エスジー・コーポレーション」(東京)社員だった男性は、商品管理業務などを担当していた2015年11月に自宅で倒れ、その後死亡しました。労働基準監督署は2017年8月に労災と認定しました。

●判決は、同社ではタイムカードなどによる労働時間の管理が行われていなかったとした上で、パソコンの利用履歴などから算出した男性の時間外労働は、死亡前の6か月間で月あたり約77~127時間に上ったと認定。同社は男性の負担を軽減する措置を十分に取っていなかったとし、「過重労働を抑制する義務を怠り、重大な過失がある」と指摘しました。

●判決後、都内で記者会見した男性の妻(61)は「夫の仕事ぶりが判決で認められて安堵(あんど)している。会社にも責任を認めてもらいたい」と話しました。同社は「判決を受け取っていないのでコメントできない」としています。
2021年11月01日 09:07