警察官が自殺 長時間労働が原因 遺族が損害賠償を求め提訴!(令和4年5月9日.NHKnews)
5年前、熊本県警の24歳の警察官が自殺したのは月130時間に及ぶ時間外労働が原因だったなどとして、遺族が6日、県に対し、7,800万円余りの損害賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。●熊本県警の警察官だった渡邊崇寿さん(当時24)は玉名警察署の刑事課に勤務していた5年前の9月、福岡県内で自殺しているのが見つかりました。渡邊さんが自殺する前の5か月の時間外労働の平均は少なくとも月およそ130時間で、自殺は長時間労働が原因だったとしておととし公務災害に認定されています。渡邊さんの遺族は6日、熊本市内で記者会見し県警側が安全に配慮する義務を怠ったため、長時間労働で精神的に追い詰められ、自殺に至ったなどとして、県に対し、7800万円余りの損害賠償を求める訴えを熊本地方裁判所に起こしたことを明らかにしました。
●母親の美智代さんは「公務災害が認められてから県警から謝罪のことばは一切ありません。裁判をしないと警察は何もしてくれない。黙っていたらなかったことにされてしまうと思いました」と訴えを起こした理由を説明しその上で「人の命より大事なものはないはずで、当事者は何があったか説明し、謝罪をしてほしい」と話しました。一方、熊本県警察本部監察課は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えさせていただきます」とコメントしています。
2022年05月09日 08:58