TOP

一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

「1日の休憩時間ゼロ」の教職員が約2割 熊本市教組の調査!(令和4年11月15日.NHKnews)

全国で教職員の長時間労働が指摘される中、1日の休憩時間を全くとれていない教職員がおよそ2割に上ることが、熊本市教職員組合の調査で分かりました。

●教職員の労働時間をめぐっては、ことし7月に現役の教員や識者が公立学校の給与や勤務条件について定めた法律の見直しを求めるなど、長時間労働の改善が必要だと指摘されています。こうした中、熊本市教職員組合では、現場の実態を明らかにしようと、ことし8月から9月にかけて市内の小中学校の教職員を対象に、アンケート調査を行い、555人から回答を得ました。それによりますと、1日の休憩時間について、全くとれていないと回答した人は全体の22%に上りました。また、15分未満が39%、15分から30分未満が28%となっていて、およそ9割の教職員の休憩時間が30分未満にとどまっています。

●長時間労働を改善するためには勤務状況を正確に把握することが必要ですが「正確な打刻をしていない」と答えた人が全体の38%に上ったということです。理由を尋ねたところ、「職場が打刻をする雰囲気にないから」とか「部活動指導の時間を打刻すると、勤務時間が長くなるから」といった回答があったということです。調査を行った熊本市教職員組合の阿金治美副委員長は「先生がいきいきと働ける現場でないと子供にも悪い影響が出てしまう。教育委員会には先生の生の声を聞いてもらい少しでも改善してほしい」と話しています。組合では、今月下旬、市の教育委員会に対し、教員の労働環境の改善などについて交渉を行う予定です。
2022年11月15日 09:00