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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

【日本はおおむね60歳】海外の定年年齢は? 何歳まで働いている?!(令和4年11月29日.ファイナンシャルフィールド)

高年齢者雇用安定法の改正などによって、政府が企業に、就業機会の長期化を促す傾向もみられ、高年齢就業の追い風となっています。では、海外ではどうなのでしょうか?

●厚生労働省が編集する「世界の厚生労働2007」では、欧米諸国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、OECD諸国平均)での定年の傾向が簡潔にまとめられていて参考になります。ここで紹介されている、2つの指標を比べてみましょう。
1つ目は「公式引退年齢」とよばれるもので、公的な老齢年金を満額で受給可能な最低の年齢のことです。簡単にいえば、定年退職する状態と考えてよいでしょう。
2つ目は「実引退年齢」という指標で、40歳以上の者で継続就労の意思がなく退職した年齢の平均値です。要するに、定年を迎える前に早期にリタイア生活に入った状態になります。なお定年制は、イギリス、ドイツ、フランスでは認められていますが、アメリカでは原則、認められていません。

●【公式引退年齢】
アメリカ……男女ともに65.3歳
イギリス……男性65歳、女性60歳
ドイツ……男女ともに65歳
フランス……男女ともに60歳
OECD諸国平均……男性64歳、女性62.9歳
日本……男女ともに60歳

  【実引退年齢】
アメリカ……男性64.2歳、女性63.1歳
イギリス……男性63.0歳、女性61.6歳
ドイツ……男性61.3歳、女性60.6歳
フランス……男性59.3歳、女性59.5歳
OECD諸国平均……男性63.2歳、女性61.8歳
日本……男性69.3歳、女性66.1歳

この2つの指標を比べると、ここに挙げられた西欧諸国では、定年を迎える前に早期引退する傾向が強いのに比べ、日本では、西欧諸国とは逆転していることが分かります。
2022年11月29日 09:04