パート社員にも定期昇給 大手スーパーのライフ導入!(平成27年3月16日・朝日新聞)
食品スーパー大手のライフコーポレーションは、パート社員約2万人を対象に、毎年賃金が上がっていく定期昇給(定昇)を5月から始めます。正社員だけでなくパート社員にも定昇を導入するのは珍しいことです。小売業界は人手不足が続いており、非正社員の待遇を改善して優秀な働き手を引き留めようとする動きが広がり始めています。●ライフ労働組合が昨年の春闘で導入を求め、1年かけて議論し労使が合意しました。これまでパート社員は人事の評価区分が上がらないと、何年働いても時給は上がらない仕組みでした。新しい制度ではパート社員の多くが評価区分に応じて、毎年5~10円の幅で時給が上がることになります。評価によっては定昇がない人もいます。年間では1人あたり約2万円の賃上げ分に相当する人も出てくるといいます。会社全体では初年度に数億円の人件費増を見込んでいます。
●ライフは首都圏や関西に約240店を展開し、従業員は約3万6千人いて、そのうちパート社員らが約3万人と大半を占めています。制度の対象となるのは、学生アルバイトや高齢の再雇用者らを除く約2万人です。ライフ労組(約1万7千人)は約3分の2がパート社員で、組合委員長は「パート社員がいないと職場がまわらない。長く働いてもらう制度が必要だと労使で一致した」と話しています。
2015年03月16日 14:00