春闘・流通業 非正規労働者の待遇改善が焦点に!(平成27年2月25日・NHKnews)
ことしの春闘で、流通・サービス業の労働組合でも労使交渉が本格化し、パートやアルバイトなど非正規労働者の待遇改善が焦点になります。●流通・サービス業などの労働組合が加盟する「UAゼンセン」は組合員の半数以上に当たるおよそ80万人がパートやアルバイトで、加盟する労働組合は非正規労働者についても正社員と同じようにベースアップに相当する分として3%を基準に2%以上の賃上げを求める方針です。このうち家具や日用品などの製造・販売大手の「ニトリホールディングス」の労働組合は、平成27年2月24日、経営側に春闘での待遇改善を求める要求書を提出しました。この組合ではベースアップに相当する分として、正社員は、月額平均で去年の妥結額を6000円近く上回るおよそ8100円、パートやアルバイトは時給の平均で去年を18円以上上回るおよそ24円の賃上げを求めました。
●要求書の提出を受けたニトリホールディングスの執行役員は「非常に高い要求だと思っているが、従業員に報いてさらによい労働環境を作れるようしっかり話し合いたい」と述べました。また、労働組合の委員長は「現場の最前線を支えているのはパート社員なので、賃上げや待遇改善などの期待に応えられるよう頑張りたい」と述べました。UAゼンセンに加盟するすべての労働組合は今月中に要求書を提出する方針で、パートやアルバイトなど非正規労働者の待遇改善がどこまで実現するかが焦点の1つになります。
2015年02月25日 11:20