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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

ワコールに110万円賠償命令「精神障害に悪影響与えた」京都地裁!(平成28年2月29日.産経新聞)

ストレスで休職後、職場復帰の支援を受けられず鬱病を発症したとして、兵庫県内の48歳の元契約社員の女性が、大手下着メーカーの「ワコール」(京都市南区)に約2260万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、京都地裁であり、裁判長はワコールに110万円の支払いを命じました。

●判決理由で裁判長は、職場復帰について「支援プログラムを策定し、実施することが望ましい対応だった」としましたが、「遵守する法的義務とまでは認められない」と原告側の主張を退けました。一方、医師から直接の接触を止められていたにもかかわらず、上司が女性と面談したことは「精神障害に悪影響を与えた」とし、安全配慮義務違反にあたると判断しました。

●判決によりますと、女性は平成21年12月、同社の契約社員として百貨店の下着売り場で勤務していましたが、売り上げが減少したことなどから精神疾患を患い、平成22年10月から休職していました。女性は職場復帰を求めましたが、同社は同年12月末で雇用契約を打ち切りました。この過程で女性は鬱病を発症しました。ワコールは「判決文が届き次第、内容を確認して今後の対応を検討したい」としています。
2016年02月29日 13:20