就職支援?「上から目線」、厚労省ポスターに現場から批判続出!(平成28年2月8日.東京新聞)
無職の若者の就職を支援する厚生労働省の「地域若者サポートステーション」の広報用ポスターに現場関係者から批判が出ているといいます。●「キミはまだ本気出してないだけ。」との応援メッセージが、職に就けない責任を個人に押しつける印象を与えているからだそうです。メッセージは、40歳の無職男性が漫画家を目指す様子を描いた人気漫画「俺はまだ本気出してないだけ」とタイアップ。昨年は約4800万円を投じてポスターやパンフレットを作り、今年3月まで使う予定です。厚労省によりますと、昨年12月の使用開始後、サポステのスタッフらから「上から目線だ」「無職の若者すべてが本気を出していないように誤解される」との指摘が数件寄せられていました。
●ニートやひきこもりには病気・けがを抱えていたり、家庭環境や障害などで人間関係をうまくつくれない人もいます。厚労省の担当者は「『本気』には『本当の気持ち』という意味や、どんな思いでも打ち明けてほしいという願いを込めた」と説明しています。また、若者の就職支援に取り組むNPO法人「育て上げネット」理事長で政府の一億総活躍国民会議メンバーの工藤さんは「本気かどうか他人が断定できるのか?。サポステを利用しようと思った人が嫌な気持ちを抱き、足が遠のかないか心配している」と話しています。
2016年02月08日 14:10