「心の病」労災請求が1500人超 3年連続で最多更新!(平成28年6月27日.朝日新聞)
過労などが原因で精神障害となり、労災請求をした人が2015年度に1500人を超え、3年連続で過去最多となりました。精神障害で労災認定された人の数は減りましたが、高止まりが続いています。●厚生労働省が、2015年度の「過労死等の労災補償状況」を公表しました。精神障害で労災請求した人は1515人で、前年度比59人増。比較できる1983年度以降で最も多くなりました。労災認定された人は472人で25人減りましたが、過去3番目に多くなりました。6割が30~40代で、うち自殺や自殺未遂者は93人でした。
●業種別で多かったのは道路貨物運送業や介護など医療・福祉、小売業など。原因別では、「仕事内容・仕事量の変化」「月80時間以上の残業」「2週間以上の連続勤務」など仕事量に関するものが目立ち、長時間労働が原因になっていることがうかがえます。「脳・心臓疾患」で労災認定された人は、前年度比26人減の251人(うち死者96人)でした。減少は3年連続。業種別では道路貨物運送業が3割。労災認定された人の9割が月80時間以上の残業をしており、長時間労働の影響が出ています。
2016年06月27日 09:24