無許可で医師ら宿直、労基法違反状態の県立病院!(平成28年7月28日.読売新聞)
埼玉県病院局は、熊谷市の県立循環器・呼吸器病センターで、労働基準監督署の許可がないまま、医師や看護師の宿直勤務が行われていると発表しました。●労基法では、夜間の宿直や休日の日直勤務を行う際は、労基署の許可が必要と定めています。宿日直勤務の職員は、病室の巡回などの軽度な業務しか従事できないことになっています。同センターは1994年5月の開院当初に許可を得たものの、許可書を紛失。2014年2月に再申請しましたが、熊谷労基署が不許可としました。理由として、医師や看護師が足りず、通常勤務と宿日直勤務の境目が不明確で、心臓へのカテーテル治療などの高度な医療行為を宿日直職員が常態的に行っていると指摘されたことによります。
●人員不足が原因で、労働基準法違反の状態が続いているものの、病院側は「許可がないのは好ましい状況ではないが、医療サービスの質は低下させない。許可を受けられるよう、勤務条件の整備や、医師の増員に努めたい」としています。同様の労基法違反が千葉県の6病院で今月判明したことを受け、同局が県立4病院の状況を調べています。
2016年07月28日 13:18