教員の長時間労働、深刻 中学の6割「過労死ライン」!(平成29年5月1日.朝日新聞)
公立小中学校の教員の勤務時間が10年前と比べて増えたことが文部科学省の調査で分かりました。授業の増加が主な理由とみられ、教諭の場合は1日あたり30~40分増え、11時間以上働いています。教育現場が深刻な長時間労働に支えられている実態が、改めて裏付けられました。●調査は昨年10~11月、全国の小中学校400校ずつを抽出し、校長や副校長、教諭や講師らフルタイムで働く教員を対象に実施されました。小学校は8951人、中学校は1万687人が答えました。その結果によると、小学校教諭は平均で平日1日あたり11時間15分(2006年度比43分増)、中学校教諭は同11時間32分(同32分増)働いていました。
●文科省は「脱ゆとり」にかじを切った2008年の学習指導要領改訂で、小中学校の授業時間を増やしました。今回の調査と2006年度を比較すると、授業と準備時間の合計は小学校教諭で1日あたり35分、中学校教諭で30分増えており、授業の増加が反映された形です。その一方、成績処理や学級経営などの時間は減っておらず、結果的に総時間が膨らんでいます。
2017年05月01日 09:08