長時間労働で過労自殺、システム会社側と和解 大阪地裁!(平成29年10月17日.産経新聞)
システム開発会社社員の男性=当時(57)=が自殺したのは長時間労働でうつ病を発症したのが原因として、大阪府内に住む妻ら遺族4人が勤務先だった「オービーシステム」(大阪市)などに約1億4千万円の損害賠償を求める訴訟は平成29年10月16日、会社側が長時間労働による過労自殺と認めて謝罪し、解決金を支払うなどの内容で、大阪地裁(倉地真寿美裁判長)で和解が成立しました。●訴状によりますと、男性は昭和52年に入社。システムエンジニアとして勤務していましたが、平成25年9月に鬱病を発症し平成26年1月、単身赴任先の東京都内のマンションから飛び降り自殺しました。男性は鬱病発症まで半年間の残業時間を月20~89時間と申告していましたが、品川労働基準監督署(東京)は記録などから実際は月127~170時間とし、平成26年9月に労災認定していました。
●原告側の代理人弁護士によりますと、和解条項には謝罪のほか、会社が今後、過重労働が生じないよう努めることや、全従業員に社長が今回の和解を口頭で説明することなどが盛り込まれています。和解成立後、大阪市内で会見した男性の長女(29)は、「今後父親と同じようなことが起こらないように、いろいろな働き方が認められる社会になってほしい」と話しています。
2017年10月17日 09:16