日本大教授が過労自殺 長時間労働で労災認定 池袋労基署 ! (平成30年8月6日.産経新聞)
日本大の教授が平成26年に自殺したのは過労が原因だったとして、池袋労働基準監督署が労災認定していたことが、関係者への取材で分かりました。同労基署は、教員の労働時間を適切に把握していなかったとして、労務管理を改善するよう日大に指導しました。
●関係者によりますと、教授は平成26年春に亡くなり、遺族が平成27年10月に労災申請しました。池袋労基署は教授の1カ月間の時間外労働(残業)が最長で約88時間に達し、2週間の連続勤務もあったことから、長時間労働により鬱(うつ)病を発症したと判断。平成28年5月に過労自殺だったと認定しました。
●日大によりますと、教員、職員ともに裁量労働制は適用されておらず、教授の勤務時間はタイムカードで管理していました。広報担当者は「仕事を持ち帰っていた可能性もあり、実際の労働時間を把握するのは難しい」と説明。労災認定を公表していなかった理由は「遺族の意向」などとしています。教授の自殺時、日大の人事部長は、アメリカンフットボールの試合で選手に悪質な反則を指示した同部前監督の内田正人氏でした。
2018年08月06日 09:29