障害者900人、職場で虐待受ける 30年度、厚労省調査で判明!(令和元年8月29日.産経新聞)
職場で雇い主や上司から虐待を受けた障害者が平成30年度に900人に上ったことが令和元年8月28日、厚生労働省の調査で分かりました。虐待があった事業所は541か所で、8割超が49人以下の中小規模でした。同省労働紛争処理業務室は「障害者の訴えを重く受け止め、虐待のない職場作りを進めていきたい」としています。●集計結果は障害者虐待防止法に基づき公表され、今年で7回目。虐待を受けた障害者は事業所の大型倒産が相次いだ前年度(1308人)と比べ、31・2%減りました。内訳は知的障害が400人で最も多くなりました。虐待の種別(一部重複)では、賃金未払いや最低賃金を下回る金額しか支払わないといった「経済的虐待」が791人で最多。暴言や差別的発言などの「心理的虐待」が92人、身体的虐待が42人、性的虐待が9人でした。
●虐待例では、飲食サービス業で働く知的障害のある人が作業が遅い時や作業方法の指導を受ける際、上司から手をつねられたり、たたかれたりする暴行を加えられていました。別の知的障害のある人が同僚の膝の上に座らされ、体を触られるなどの性的虐待を受けていたケースもありました。
2019年08月29日 10:15