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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

職員自殺は「超過勤務」総務省、遺族の労災申請で謝罪!(令和元年10月15日.朝日新聞)

2014年に自殺した総務省キャリア官僚の男性(当時31)の両親が、自殺は長時間労働でうつ病を発症したからだとして、同省に公務災害(労災)の認定を申請しました。同省は男性の自殺が業務に起因するものだったかを調査しましたが、結論を出さないままうやむやになっていたため、両親が申請に踏み切ったといいます。鈴木茂樹・総務事務次官はこの日、男性の父親と面会し、男性が過重勤務に陥っていたとの認識を示して謝罪しました。

●遺族側代理人の川人博弁護士によりますと、同省は公務災害を認める方向で今後、人事院と協議すると表明したといいます。鈴木次官は男性の父親に対し、「男性は総務省の中でも重要な仕事を続けていた。超過勤務により(業務が)量・質とも負担になり、追い詰められた結果、このような事態に至ったと認識しています。天国の男性に謝罪し、またご遺族に謝罪し、お悔やみ申し上げます」と述べ、深々と頭を下げたといいます。

●川人氏によりますと、男性は国家公務員採用1種(現・総合職)試験に合格して2008年に総務省に入り、大臣官房などでの勤務が続きました。2013年秋からは当時の消費税率の引き上げに伴う業務に携わり、長時間労働が続いたといいます。2013年11月末のうつ病発症までの1カ月間には、「過労死ライン」を大きく超過する月135時間の時間外労働をしていました。同年末ごろから勤務を休みがちになり、通院先では上司とのトラブルを訴えていました。翌2014年3月に自殺したといいます。
2019年10月15日 16:40