三菱電機子会社で過労自殺・40代男性社員、労災認定!(令和元年11月25日.東京新聞)
三菱電機の子会社の40代男性社員が、2017年に長時間労働が原因で過労自殺し、今年10月に労災認定されていたことが、三菱電機への取材で分かりました。労働時間規制の適用除外とされている「管理監督者」として働いている期間に、時間外労働が100時間以上の月もありました。●同社などによりますと、男性は子会社「メルコセミコンダクタエンジニアリング」(福岡市)の技術職。2013年4月に別の子会社に出向し、兵庫県豊岡市の工場で勤務していた際、長時間労働による精神障害を発症しました。この時期は副課長職で、管理監督者の扱いを受け、労働時間は自己申告に基づく管理でした。2017年12月に自殺。遺族側が昨年7月、但馬労働基準監督署(豊岡市)に労災申請し、今年10月4日付で認定されました。自殺時は福岡市の事業所に異動しており、実際の労働時間にかかわらず一定時間をあらかじめ働いたとみなす「裁量労働制」が適用されていました。
●三菱電機では2014~2017年、男性社員5人が長時間労働などが原因で相次いで労災認定され、うち2人は自殺したことが判明しています。同社は、「関係会社社員が亡くなったことを重く受け止めている。適正な労務管理の徹底に取り組んでいく」とのコメントを出しました。管理監督者は企業幹部など「監督もしくは管理の地位にあるもの」とされ、労働基準法上の労働時間規定などが適用除外されます。そのため、企業が条件を満たさない従業員を管理職にして長時間働かせる例が後を絶たず、各労基署が監視を強めてきました。
2019年11月25日 09:14