止まらぬ非正規雇用、5年連続増で最多更新2000万人突破!(平成27年1月28日・日刊工業新聞)
非正規雇用労働者の増加に歯止めがかからない状況です。2014年11月に初めて2000万人を突破した同労働者数は暦年ベースでも過去最多を更新する見通しとなりました。●総務省の労働力調査によりますと、2014年11月の雇用者数(役員を除く)は5294万人で、うち非正規は前年同月比48万人増の2012万人と増えた一方、正社員は同29万人減の3281万人に減少。全労働者に占める非正規の割合は38.0%に達し、30日に発表する暦年ベースでも過去最高となる見通しです。2014年11月の有効求人倍率は1.12倍と“売り手市場”ながら、うち正社員は0.69%と1%未満の“買い手市場”の状況にあります。
●2014年まで5年連続で同労働者が増加する一方、正社員は7年連続の減少が見込まれ、改善傾向にある雇用情勢は非正規労働者の増加によるものです。この非正規の増加が全労働者の賃金上昇率を鈍らせる一因となっており、非正規の処遇改善や中小企業による賃上げの行方が「経済の好循環」実現に向けた大きな焦点になります。
2015年01月28日 14:49