ファミリーレストラン大手のジョイフルは平成30年2月13日、グループ全15社で働く全てのパート・アルバイト約1万7000人を4月から期間の定めのない無期雇用契約に転換すると発表しました。4月以降に新たに採用するパート・アルバイトも全て無期雇用契約とします。人手不足が深刻化する中、雇用の安定性を打ち出すことで人材確保につなげる方針です。
●非正規社員の雇用安定を目的に、労働契約法改正により契約社員やパートなど有期契約で5年を超えて同じ企業で働く人が申し入れれば、無期雇用に転換するルールが4月から始まります。ジョイフルは人手不足の中で、優秀な人材を囲い込むために先んじて全てのパート・アルバイトを対象に無期雇用に切り替えます。同社は昨年末時点で1万6929人のパート・アルバイトを抱えています。うち4月時点で契約期間が5年超となるのは約6600人。同社人事部では「人材の確保が大きな経営課題となっている。パートでも20~30年と働く人が増え、魅力ある職場としての認知度を高めたい」としています。ジョイフルでは2016年春に定年制度の廃止などを柱とした人事制度を導入。初任給を増やすなどの対策を打ち出してきました。しかし、昨春に134人だった新卒採用者が今春は約90人の予定と大きく減らしています。
●また、ファンケルの場合は、工場や店舗などで働く約900人の契約社員やパートを勤務年数を問わず、4月から無期雇用に転換する予定です。明治安田生命保険は2015年度から有期雇用の契約社員を最短3年で無期転換する制度を導入しています。
2018年02月15日 09:23