厚生労働省が発表しました2015年の毎月勤労統計(速報)によりますと、物価の伸びを超えて賃金が上がっているかどうかを見る実質賃金指数が前年を0.9%下回り、4年連続でマイナスになりました。企業の好業績が賃上げにつながる経済の「好循環」がまだ広がっていない実態が示されました。
●名目賃金にあたる労働者1人平均の月間の現金給与総額は31万3856円。2年連続で増えたものの、伸び率は0.1%にとどまりました。一方で、2015年の消費者物価指数(生鮮食品を含む、持ち家の帰属家賃はのぞく)は、2014年4月の消費増税の影響が2015年1~3月に出たほか、生鮮食品が値上がりしたこともあり、1.0%上昇しました。このため、くらしの実感に近い実質賃金は0.9%のマイナスとなりました。マイナス幅は前年の2.8%から縮まりました。
●名目賃金を働き方でみますと、フルタイム労働者は前年比0.4%増の40万8416円でした。春闘でベースアップが相次ぎ、基本給などが7年ぶりにプラスになったためです。パート労働者も、人手不足による時給の上昇などを反映し、0.5%増の9万7818円でした。それでも名目賃金全体の伸びが0.1%にとどまったのは、賃金水準が低いパートが全労働者にしめる割合が30.46%と前年より0.64ポイント高まり、平均賃金を押しさげたためです。ボーナスを中心とする「特別に支払われた給与」も0.8%減の5万4558円で、3年ぶりに減少に転じました。実質賃金は昨年7月以降、いったんプラスに転じましたが、11月から再びマイナスとなり、12月(速報)も0.1%減となりました。
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2016年02月12日 14:00
労災保険の休業補償給付金を不正受給したとして、北大阪労働基準監督署は、四條畷市の31歳の職業不詳の男を詐欺容疑で四條畷署に告発しました。
●告発容疑は、2013年5月31日などに労基署に対し、休業中で無収入と偽った請求書を提出し、3カ月分の休業補償給付金約50万円をだまし取った、としています。
●労基署によりますと、男は2012年6月22日、四條畷市のメーカーに勤務中、右足を骨折するなど負傷し、2013年7月22日まで休業が必要だったとして給付金を受給しましたが、同年4月22日から門真市の運輸会社に勤めたため、残り3カ月分の受給資格は失っていました。
2016年02月12日 13:50
無職の若者の就職を支援する厚生労働省の「地域若者サポートステーション」の広報用ポスターに現場関係者から批判が出ているといいます。
●「キミはまだ本気出してないだけ。」との応援メッセージが、職に就けない責任を個人に押しつける印象を与えているからだそうです。メッセージは、40歳の無職男性が漫画家を目指す様子を描いた人気漫画「俺はまだ本気出してないだけ」とタイアップ。昨年は約4800万円を投じてポスターやパンフレットを作り、今年3月まで使う予定です。厚労省によりますと、昨年12月の使用開始後、サポステのスタッフらから「上から目線だ」「無職の若者すべてが本気を出していないように誤解される」との指摘が数件寄せられていました。
●ニートやひきこもりには病気・けがを抱えていたり、家庭環境や障害などで人間関係をうまくつくれない人もいます。厚労省の担当者は「『本気』には『本当の気持ち』という意味や、どんな思いでも打ち明けてほしいという願いを込めた」と説明しています。また、若者の就職支援に取り組むNPO法人「育て上げネット」理事長で政府の一億総活躍国民会議メンバーの工藤さんは「本気かどうか他人が断定できるのか?。サポステを利用しようと思った人が嫌な気持ちを抱き、足が遠のかないか心配している」と話しています。
2016年02月08日 14:10
連合のシンクタンク、連合総合生活開発研究所は、小中学校教員の一日平均労働時間が約13時間との調査結果をまとめました。「保護者・地域からの要望対応」「国や教育委員会からの調査対応」への負担感が高く、勤務日の睡眠時間は約6時間、読書時間は15分未満でした。
●連合総研は「教員の健康悪化や資質向上の機会不足を招き、教育の質の低下につながる恐れがある」として、長時間労働の改善を求めています。小学校教員は平均で午前7時29分に出勤し、午後7時11分に退勤。学校外で1時間9分働いていました。中学校教員は午前7時23分出勤、午後7時38分退勤、学校外労働は1時間6分でした。
●負担を感じる業務についてが、「保護者・地域からの要望対応」が小中とも80%を超えて一位。二位も小中ともに「国や教委からの調査対応」でした。小中いずれも、他の職員・スタッフに移行すべき業務の一位が「学校徴収金未納者への対応」で、二位が「国や教委からの調査対応」でした。
2016年02月04日 14:11
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