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一般社団法人日本人材育成協会

JAPAN PERSONNEL DEVELOPMENT ASSOCIATION

労務管理TOPICS

外国語講師労働実態踏まえ社保加入認める東京地裁判決!(平成28年6月20日.毎日新聞)

労働時間が正社員の4分の3未満であることを理由に社会保険の加入資格を失うのは不当として、東京都内の英会話学校に勤める男性講師が日本年金機構に加入資格の確認を求めた訴訟で、東京地裁は、男性は保険に加入できるとの判決を言い渡しました。裁判長は、労働時間だけでなく報酬額や職務内容などを総合的に考慮して「加入資格があった」と判断しました。

●原告を支援する全国一般東京ゼネラルユニオンによりますと、社会保険料の負担を抑えるために講師の労働時間を正社員の4分の3未満に抑える外国語学校が多いといいます。勝訴したのはカナダ国籍のコー・ヤンシーさん(47)。1998年に来日し、2004年から現在の法人に勤務。2009年に「常勤の労働時間の4分の3を下回った」として加入資格を失い、2012年に提訴しました。

●こうした「4分の3ルール」は旧社保庁の1980年の連絡文書に基づいており、原告側は「法律の定めがなく違法だ」と主張。判決は「生計を支える労働者を被保険者とする社会保険の趣旨に反しない」とこの主張を退ける一方で、男性の報酬が社会保険を支払う標準額を超えていることや労働日数などを総合考慮して加入資格を認めました。年金機構は「厚生労働省と協議し対応したい」とコメントしています。
2016年06月20日 08:54

最低賃金「20円上げ」攻防 厚労省、労使議論開始!(平成28年6月17日.日経新聞)

厚生労働省の中央最低賃金審議会は、2016年度の最低賃金(現在は全国平均798円)を決める議論を始めました。安倍政権は年3%程度の引き上げを目指しており、時給で20円超の上げが実現するかが焦点です。今夏の決着に向け、労使の攻防が激しくなる見通しです。

●3年間続けたアベノミクスで雇用情勢などは改善しましたが個人消費は低迷が続いています。最低賃金に近い水準で働く人は約750万人と高水準で、賃金底上げにより「成長と分配の好循環」(塩崎厚労相)を引き出す狙いです。最低賃金は都道府県ごとに異なり、過去3年間の引き上げ額は合計で約50円となり2016年度に20円超で合意すれば過去最大だ。

●中小企業経営者からは「大幅な引き上げは経営の重荷になる」と懸念する声があがっています。経済指標だけみると大幅な増額は困難ですが、政治圧力は強まる一方です。安倍政権は一億総活躍プランなどに中期的に「全国平均1000円を目指す」との方針を掲げていますが、全労連は「きちんとした生活には時給1000円でも足りない」(幹部)と不満を表明しています。
2016年06月17日 15:05

保育士や介護士が労組結成 労働環境の改善を!(平成28年6月17日.NHKnews)

保育や介護の職場で働く人たちの労働環境を改善するため、保育士や介護士で作る労働組合が結成されました。「低賃金で長時間働かされる状況を変えてほしい」と訴えています。

●この労働組合は、介護士と保育士の女性たちおよそ10人で結成し、「介護・保育ユニオン」と名付けました。平成28年6月16日、メンバーなどが記者会見し、このうち、仙台市の介護施設で働いていた30代の女性は「人手が足らず働く環境が悪化し続け、自分の能力を生かそうと思っても発揮できなかった」と体験を語りました。

●神奈川県の22歳の保育士の女性は、長時間のサービス残業をさせられて、月給は手取りで13万円ほどしかなかったということで、「子どもの安全を守るため状況を変えてほしい」と訴えました。この労働組合では同じような状況にある介護や保育の現場で働く人から相談を受け付け、支援していくことにしています。
2016年06月17日 09:30

ワタミに初の労働組合 「ブラック」批判受け!(平成28年6月17日.朝日新聞)

居酒屋チェーン大手のワタミで初めて労働組合が結成されました。グループの正社員約2千人と、アルバイト約1万5千人の大半が入りました。流通、繊維業界の労組を束ねるUAゼンセンが支援し、1月から結成の動きが進んでいました。ワタミによりますと、1984年の創業以来、企業別労組はなかったといいます。

●平成28年5月16日、労組「ワタミメンバーズアライアンス」(組合員数約1万3千人)が結成され、入社すると同労組に加入することになる「ユニオンショップ協定」を労使で結びました。同社の経営陣はこれまで、「社員は家族だ」といった経営理念から労働組合に否定的でしたが、長時間労働などで「ブラック企業」と批判され、業績も悪化。労務管理を見直してきました。

●ワタミでは2008年に新入社員が過労自殺し、当時の代表取締役や同社が訴えられ(昨年12月和解)、企業体質への批判が集まりました。客離れで業績も悪化する中、「批判にきちんとした対応が必要になり、色々な取り組みをするなかで、(社内に労組をつくる雰囲気も)醸成されてきたと思う」といいます。これまでは社員アンケートで労務状況を把握してきましたが、労組結成により、組合員の声が直接届くことに期待しているといいます。
2016年06月17日 09:17

ハローワーク通じた障害者就職1516件、7年連続で増!(平成28年6月13日.東京新聞)

県内のハローワークを通じた2015年度の障害者の就職件数は、前年度比8・2%増の1516件と初めて1500件を超えたことが、栃木労働局のまとめで分かりました。増加は7年連続で、労働局の担当者は「障害者雇用への理解が進み、就労支援の取り組みも実を結んだ」としています

●新規求職の申込件数は、前年度比8・6%増の3022件で、就職率全体は同0・1%減の50・2%と前年度並み。障害種別の就職件数は、精神が601件、身体が485件、知的が366件、その他は64件でした。労働局によりますと、2014年度に初めて精神障害者の就職件数が身体障害者を上回り、2015年度も増加傾向が続いています。2018年度から、国が定める法定雇用率に精神障害者も含まれるようになるため、精神障害者の就労拡大につながっているといいます。

●産業別では「医療、福祉」が415件で最多。「製造業」の293件、「卸売り、小売業」の241件と続いています。事業の縮小廃止などの会社都合による解雇者数は20人で、前年度より11人減少しました。減少は2年連続となります。労働局の担当者は、改正障害者雇用促進法が4月に施行され、雇用分野での差別禁止が明文化されたことを指摘。「これまでの取り組みを進めつつ、関係機関と連携して障害者雇用の理解促進にさらに努めたい」と話しています。 

2016年06月13日 09:24

時短派遣が事務系人材難で急増中、2年前の6倍!(平成28年6月10日.産経新聞)

女性が中心の事務系職種で、“時短派遣”が急増しているといいます。1日の勤務時間を短くしたり、週5日未満にするなど、多様な勤務を採用しています。

●人手不足の解消とともに、人件費の抑制もできるためで、子育てや介護を理由に正社員を離職した女性層の受け皿になっています。企業側と退職女性のニーズが合った格好ですが、一方で、女性が待遇の劣る非正規雇用に流れざるを得ない実情も浮き彫りにしています。

●派遣大手スタッフサービスでは、例えば週5日午前10時から午後4時まで勤務といった勤務制限付きの派遣社員を「コアタイム人材」と呼んでいます。午前10時から午後3時といった一般的な仕事の集中時間(コアタイム)は働けるという意味合いです。同社では月労働時間が80時間以上100時間未満のコアタイム人材は、4月末時点で2年前の6倍と急増しています。
2016年06月10日 16:35

不当解雇の金銭解決10年勤務で月収の8倍、厚労省分析!(平成28年6月10日.日経新聞)

 厚生労働省の有識者検討会が、不当解雇の金銭解決の分析結果を公表しました。労働審判で企業による解雇が無効と想定される場合、企業が支払った解決金は月収の0.84倍に勤続年数を掛け合わせた金額になっているとしました。仮に勤続年数が10年であれば月収の8倍強になります。

●昨秋からの検討会では、不当と認められた解雇を金銭補償で解決する仕組みについて議論してきました。勤続年数などによって金額が異なるとの指摘が出ていましたが、これまで実態はよくわからないのが現状でした。企業などに解雇された人が不服の場合、労働審判に持ち込むことができます。労働審判は労働審判官(裁判官)1人と労働関係に関する専門的な知識・経験を持つ労働審判員2人で構成。心情的に職場復帰は難しく、金銭解決になることが多いようです。

●不当解雇の金銭解決についての具体的な水準や基準など「相場観」ともいえる内容が示されたのは初めてとなります。一般的には、企業による解雇が有効と想定される場合は解決金が月収の2.3カ月分程度で、勤続年数は無関係という分析でした。ただ今回分析に使用したデータは解雇が有効か無効かについての詳しい情報がなく、あくまで想定であるため阪大の大竹教授は「特に正社員については精度の高い分析にはなっていない」としています。
2016年06月10日 09:57

労働相談で「いじめ」4年連続トップ、統計史上で最多!(平成28年6月9日.産経新聞)

厚生労働省は平成28年6月8日、平成27年度に各地の労働局などに寄せられた労働相談のうち「いじめ・嫌がらせ」に関するものが4年連続で最多の6万7000件だったと発表しました。前年度より4000件増え、統計史上でも最多件数。全体の相談件数は6000件増の24万5000件でした。

●いじめ・嫌がらせの内容は暴言に関するものが圧倒的に多く厚労省の担当者は「パワハラという言葉が浸透し、小さなことでも相談する人が増えたのではないか」と説明しています。いじめに次いで多かったのが「解雇」「自己都合退職」で、それぞれ3万8000件。相談の8割は労働者からでした。

●助言・指導の申し出は8900件、あっせん申請は4800件。こちらも、いじめ・嫌がらせに関するものが最も多かったといいます。
2016年06月09日 09:58

老後の不安を感じる・非正規労働者は76% 正社員69%!(平成28年6月6日.毎日新聞)

働く人の約4割を占める非正規労働者の76%が老後に不安を感じていることが、連合のシンクタンク「連合総研」の調査で明らかになりました。背景には、低収入で老後に備えた十分な貯蓄ができないことなどがあるとみられます。連合総研は「非正規対策を放置すると、社会問題化している高齢者の貧困が一層進む可能性がある」と指摘しています。

●「老後への不安の有無」の問いには、正社員の69.2%、非正規の76.4%が「強い不安」か「やや不安」を感じると答えました。老後に向けた「十分な蓄えができるか」の問いには、正社員の60.1%、非正規の71.8%が「十分な蓄えができない」か「どちらかと言えば十分な蓄えができない」と答えました。

●「貯蓄が十分でない理由」では、回答者全体で「収入が低い」(76.8%)が最も多く、「賃金改善が望めない」(37.8%)などが続いています。非正規でも「収入が低い」が85.7%でトップでしたが、17.7%が「解雇の可能性」を挙げ、雇用継続への不安がつきまとっている状況が浮かびました。

●「老後の収入にあてにしているもの」は、回答者全体で「厚生年金」が最も多く、正社員の59.3%が挙げたのに対し、非正規は49.1%と10ポイント以上の差がありました。「退職金」も正社員の33.4%に対し、非正規は11.1%にとどまりました。また「あてはない」と答えた人も正社員で10.1%、非正社員で16.5%いました。
2016年06月06日 14:00

4月の実質賃金 3か月連続でプラス!(平成28年6月6日.NHKnews)

ことし4月の給与総額は、平均でおよそ27万5000円となり、物価がマイナスになったため、実質賃金は前の年の同じ月を0.6%上回りました。実質賃金の増加は、3か月連続です。

●厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、基本給やボーナス、残業代などを合わせたことし4月の給与総額は、働く人1人当たりの平均で、前の年の同じ月を0.3%上回る27万4984円でした。また、物価の変動分を差し引いた実質賃金は、物価がマイナスとなったため、名目賃金の増加率を上回る0.6%の増加となりました。実質賃金が増加するのは3か月連続です。

●厚生労働省によりますと、「賃上げの効果で基本給が増えている上に物価の下落が加わり名目賃金だけでなく実質賃金もプラスになった。ただ、物価が上昇傾向にあるという見方は変わりなく、今後の動向に注視したい」としています。
2016年06月06日 09:14